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進化とはなんだろうか

長谷川眞理子

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概要

進化生物学の基礎概念を解説。自然選択、性淘汰、性選択、血縁淘汰、包括適応度、互恵的利他主義、進化的に安定な戦略、群淘汰を紹介。

キー概念(11件)

本書の中心概念として冒頭から取り上げられ、進化生物学全体を貫く原理として位置づけられている。他の概念(性淘汰・血縁淘汰など)がすべてこの枠組みの派生として説明される。

利他的行動の進化を説明する理論として本書で紹介される。なぜ動物は血縁者を助けるのかという問いに対する答えとして、包括適応度の概念とともに解説される。

本書では自然選択と並ぶ重要な進化の力として詳述され、孔雀の尾羽など一見「不適応」に見える形質の進化を説明する枠組みとして紹介される。

本書全体を通じて「何が適応か」を問う視点が貫かれており、見かけ上の利他行動や奇妙な形態も適応として解釈できると示すことが論旨の軸となっている。

血縁淘汰と一体で説明され、個体の「損」に見える利他的行動が遺伝子レベルでは「得」になるという逆説を解くカギとして本書で位置づけられている。

血縁淘汰では説明できない非血縁者間の協力行動を説明するために本書で取り上げられ、社会性の進化論的起源を考える上での重要な補完概念として紹介される。

本書では動物の行動がどのように進化・安定化するかを説明する枠組みとして紹介され、「タカ・ハト」ゲームなどを通じて戦略の均衡という概念が解説される。

本書では個体選択・遺伝子選択との対比において検討され、なぜ群選択論が広く受け入れられないのかを示す論拠として、他の選択メカニズムと比較しながら説明される。

本書では群淘汰論への反論と血縁淘汰の説明を橋渡しするかたちで登場し、「誰の得になるか」を問う視点として個体・集団・遺伝子の各レベルの選択を整理する補助線となっている。

本書では血縁淘汰の説明において具体的な計算式として登場し、どのような条件で助け合いが進化するかを定量的に考える思考ツールとして紹介される。

本書では各理論(自然選択・性淘汰・血縁淘汰)を説明する際の共通の評価軸として用いられ、行動や形態が「なぜ進化したか」を問う出発点として繰り返し参照される。

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