現象学とは何か
竹田青嗣
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概要
現象学の基礎概念を解説。現存在、世界内存在、被投性と企投、死への存在、道具的存在と手許存在、コギト、方法的懐疑を論じる。
キー概念(13件)
本書全体の主題。竹田青嗣が現象学の基礎概念を日本語で丁寧に解説し、難解とされるこの哲学的伝統を一般読者に開く入門的解説書として機能している。
本書でハイデガー現象学の中核概念として解説される。現存在は世界のなかに投げ込まれ、自己の存在可能性へと向かって企投する存在として描かれる。
本書では、デカルト的な主観・客観の二元論を乗り越えるハイデガーの試みとして解説される。人間は関心・配慮によって世界に関わる存在として位置づけられる。
本書では、死が現存在に固有の「最も確実で最も未規定な」可能性として解説される。死への先駆的覚悟が、日常的な「ひと(das Man)」の支配から抜け出す本来性の条件として論じられる。
本書では現象学的方法論の核心として解説される。方法的懐疑とは異なり、実在を否定するのではなく分析の外に置くことで、純粋な現象の記述が可能になることが論じられる。
本書では、主観と客観の分離を乗り越えるフッサールの試みとして志向性が解説される。意識が対象を「構成する」仕方を記述することが現象学的分析の課題として示される。
本書では現存在の時間的・実存的構造を説明する鍵概念として扱われ、人間が過去に規定されながら同時に未来へ向けて自己を形成する逆説的な存在様式として論じられる。
本書では「手許存在(Zuhandenheit)」と対比される「眼前存在(Vorhandenheit)」の区別とともに解説される。日常的な実践的関与が、理論的観察より存在論的に根源的であることを示す。
本書ではフッサール現象学の出発点として位置づけられる。フッサールはデカルトのコギトを継承しながら、意識の志向性分析へと展開させたことが解説される。
本書ではハイデガーの現存在分析が実存論的分析として位置づけられ、サルトルの実存主義への接続が示唆される。現存在の「存在可能性」と企投の概念が実存の具体的内容として論じられる。
本書では現象学の前史として論じられ、フッサールの「エポケー(判断停止)」がこの伝統を批判的に継承したものとして対比的に解説される。
本書では死への先駆的覚悟が本来性を回復する契機として解説され、日常的な「ひと」の支配がいかに自己の責任ある選択を曖昧にするかが論じられる。
本書では、道具的存在の解説とともに論じられ、人間が世界と関わる際の一次的な様式が理論的認識ではなく実践的配慮であることを示す概念として提示される。